【介護者必見】人生最期の人生会議、家族と治療方針話し合ってる?介護者に出来ることを考える!

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人生会議「ACP」 治療方針など身近な人と対話深める

2024/11/08

日本経済新聞より

人生会議「ACP」 治療方針など身近な人と対話深める - 日本経済新聞
もし自分や身近な人が命に関わる状態に陥ったら。そんなことを考えたことがあるだろうか。「いざというとき」に備えて事前に考え、話し合う「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」について専門家に聞いた。命の危険が迫った状態では、意思を伝えられな...

【さこしんの所見】

『何かと避けがちな家族の治療方針、人生会議、元気な内に話し合おう』

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人生最期の「人生会議」、介護者としてできることを考える

人生の最期にどんな医療やケアを受けたいか、あらかじめ家族や医師と話し合っておくことは非常に重要です。

しかし、このテーマは多くの人にとって話しにくく、特に高齢者や認知症の方と話すのは、さらに難しいことです。

この記事では、人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)について、介護者がどのように関わるべきか、そしてなぜこの話し合いが必要なのかについて考えます。

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは?

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、人生の最期を迎える前にどのような医療やケアを受けたいかを考え、それを家族や医師と話し合うプロセスです。

意識が失われるなど、意思表示ができない場合に備えて、自分の希望を明確にしておくことが重要です。

ACPの目的自分の意思を伝える

意識を失う前に、自分が望む医療やケアを家族や医師に伝えておくための準備です。

家族の負担軽減

患者の希望が明確になっていれば、家族が迷うことなく意思決定できます。

医療現場での対応の明確化

事前に治療方針を決めておくことで、医師や看護師が適切な医療を提供しやすくなります。

なぜ今、ACPが注目されているのか?

日本では、厚生労働省が行った「人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査(2022年度)」によると、国民の約7割はACPの概念を知っていますが、実際に取り組んでいる人は少数派です。

また、医師や看護師の20%以上がACPについて理解していないという結果もあります。

これはまだACPの取り組みが広がっていないことを示しています。

注目される背景高齢化社会の進展

高齢者が増加する中で、終末期医療や介護の重要性が増しています。

家族の負担

高齢者が急に命に関わる状態になった場合、家族が治療方針を決めなければならないことが多く、事前に意思を確認しておくことが重要です。

介護者としてできること

ACPを進めるためのアプローチ

ACPを進めるためには、介護者が積極的に関わることが大切です。

しかし、終末期の話題は非常にセンシティブで、特に高齢者や認知症のある方と話すのは難しい場合もあります。

では、どのように進めていけばよいのでしょうか?

1. 自分自身の考えを明確にする

ACPを進めるためには、まず自分がどのような医療やケアを受けたいのかを考えることが大切です。

自分の考えがはっきりしていれば、家族や他の関係者との話し合いもスムーズに進みます。

2. 小さな話題から始める

「もしもの時」を直接話すのは勇気がいりますが、健康に関する日常的な出来事やニュースをきっかけに、少しずつ話を進めることが有効です。

3. 質問を使って対話を深める

高齢者や認知症の方に直接「どの治療を受けたいですか?」と聞くのは難しいですが、「もし事故にあったら、どんな治療を受けたいと思いますか?」といった質問から始めると、無理なく話が進むことがあります。

4. 専門家のサポートを活用する

ACPを進めるためには、医師やケアマネジャーと一緒に話し合うことも有効です。

専門家がいると、具体的なアドバイスをもらいながら、話が進みやすくなります。

5. 継続的な対話を続ける

一度話し合っただけでは終わりません。

時間が経つと考え方が変わることもあるため、定期的に対話の機会を設け、意思を確認し続けることが大切です。

ACPを進めることで家族や介護者にもメリットがある

ACPを進めることは、高齢者だけでなく、家族や介護者にも多くのメリットがあります。

1. 介護者の心の準備ができる

患者の希望を知っておくことで、介護者は医療やケアに関する判断を自信を持って行えるようになります。

事前に希望を確認しておくことで、後悔のない選択ができます。

2. ケアの質が向上する

患者が望むケアを理解しておくことで、介護の質が向上します。

また、家族も安心して介護に専念できるようになります。

3. 医療現場での混乱を防げる

もし患者が意識を失った場合、家族が判断を迫られることになります。

ACPを事前に行っておくことで、医療現場での混乱を防ぐことができます。

まとめ

ACPを今から意識しておくことの大切さ

高齢者が元気なうちからACPを意識し、家族や医療現場と意思疎通を図っておくことは、本人、家族、介護者にとって非常に重要です。

ACPは強制されるものではありません。

考えたくない、話したくないという気持ちがある方も無理に進める必要はありませんが、いざという時のために、少しずつでも意識を高め、準備をしておくことが、未来に向けての大切な備えとなります。

まずは、少しずつ優しく対話を進めることが、あなたや大切な人を守る第一歩となります。

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