救急車有料に関する記事
「救急車有料」茨城県が指針
12月から7700円徴収も
2024/11/10
日本経済新聞より
【さこしんの所見】
『救急車をタクシー代わりに使う方が減るなら致し方ないかも』
#あなたの町の救急車
#もし有料になったら
#呼ぶのに躊躇しそう
#茨城県の新制度概要と介護者の心得を学ぶ
はじめに
2024年12月から、茨城県では救急車を利用する際、緊急性が認められない場合に費用を徴収する新しい制度が始まります。
この制度は、救急医療の適切な利用を促進するために導入され、全国でも初めての試みです。
この変更により、救急車を呼ぶタイミングを見極めることがより重要になります。
特に、高齢者を介護している方々にとっては、どのタイミングで救急車を呼ぶべきかをよく考える必要があります。
この記事では、茨城県の救急車有料化制度の簡単な概要と、そこから介護者として注意すべきポイントを紹介します。
新しい救急車有料化制度とは?
2024年12月2日から、茨城県内では救急車を利用する際、緊急性がない場合に7700円以上の費用を徴収されることになります。
この措置は、救急医療機関が逼迫している中で、無駄な利用を減らし、適切な受診を促すために導入されました。
どんな場合に費用がかかるのか?
新制度では、以下のような場合に費用が発生する可能性があります。
緊急性がない場合
医師が、救急車を利用するほどの緊急事態ではないと判断した場合。
自己判断での利用
軽い症状で、患者自身が判断して救急車を呼んだ場合。
ただし、以下のような場合には、費用が徴収されないことが原則です。
高齢者や病院に行けない人
例えば、独居高齢者が病院に行けず、やむを得ず救急車を利用する場合は、基本的に費用はかかりません。
どの医療機関で実施されるのか?
この制度は、茨城県内の指定された医療機関で実施されます。
対象となるのは、一般病床数が200床以上の地域医療支援病院など、県内の医療機関25施設のうち22施設です。
介護者として知っておきたい「救急車を呼ぶタイミング」
介護者として、急な体調不良に対して救急車を呼ぶべきか迷うこともあるでしょう。
救急車有料化が始まると、必要のない場合に呼んでしまうと不必要な費用がかかる可能性があるため、適切なタイミングを見極めることが重要です。
救急車を呼ぶべきか迷う場合のチェックリスト以下の項目をチェックし、救急車を呼ぶかどうかを判断しましょう。
急激に症状が悪化した
急な痛みや息切れ、意識の変化などが見られる場合、命に関わる可能性があるため、すぐに救急車を呼びましょう。
持病が急変した
高血圧や糖尿病など、持病が急に悪化した場合、すぐに専門的な処置が必要になることがあります。
自力で病院に行けない
意識が不安定であったり、移動が難しい場合は、迷わず救急車を呼ぶことが必要です。
高齢者や病気がある方
特に高齢者が転倒したり、急に体調が悪化した場合は、早期の対応が大切です。
緊急性の判断が難しい場合
もし、「救急車を呼んだほうが良いのか迷う」と感じた場合、以下のような方法で判断を助けることができます。
かかりつけ医に相談
緊急ではないかもしれませんが、症状が気になる場合は、かかりつけ医に電話で相談してみましょう。
家族や介護スタッフに確認
一緒に生活している家族や介護スタッフに意見を聞き、共に判断を行うことも重要です。
高齢者のための「寄り添った声掛け」
高齢者は、体調の変化に気付きにくいことがあります。
また、周囲に症状を伝えるのが難しい場合もあります。
介護者として、高齢者に寄り添った声掛けが非常に大切です。
以下の方法で、日常的に体調を気にかけることができます。
定期的に体調を確認する
高齢者の健康状態は日々変化します。
少しでも不調を感じた際には、定期的に体調を確認し、早期に異常を発見できるようにしましょう。
不安を和らげる言葉をかける
「大丈夫?少し休んでみようか?」といった言葉で、安心感を与え、本人の不安を軽減させましょう。
症状が続く場合は医師に相談
症状が数時間続く場合は、すぐに医師に相談することをお勧めします。
まとめ
茨城県の救急車有料化制度は、救急医療の適切な利用を促進するために導入されます。
介護者としては、救急車を呼ぶタイミングをしっかりと見極め、無駄な費用を避けることが大切です。
特に高齢者が生活している場合は、日頃からの体調管理とこまめな声掛けが重要です。
救急車を利用する際には、医師や専門家と相談し、最適な判断を下すことが求められます。
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