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老老相続の課題を解消する-十字路
2024/11/13
日本経済新聞より
【さこしんの所見】
『まだまだ考えが広がる老老相続!使い切った余生を送れないのか?』
#向こうの世に持っていけない財産
#亡くなる瞬間に使い切れないものか?
#介護者として考えてみる
老老相続の課題と介護者としてできる支援
高齢者同士の相続、いわゆる「老老相続」は、現在の高齢化社会において深刻な問題となっています。
この記事では、老老相続に関する課題を解決するために、介護者としてどのように支援できるかについて考えます。
また、高齢者が積極的にお金を使いたくなる体験を一緒に探し、相続に伴う悩みを軽減する方法もご紹介します。
老老相続の現状と背景
老老相続とは、高齢者同士が相続人となる状況を指します。
日本では、60代後半になると高齢者の就労率が高まり、退職後の生活は主に年金や働きによる収入に依存しています。
そのため、高齢者は生活費を主にフロー所得の範囲内で賄っており、蓄積した資産を切り崩すことに消極的です。
このような状況では、相続に関する意思決定が後回しになりがちです。
遺言書の作成や財産整理が遅れ、相続問題にどう向き合うかが決まらないケースが増えています。
老老相続の課題
老老相続に伴う主な課題は次の通りです。
1. 相続に対する意思決定の遅れ
高齢者同士の相続の場合、遺言書の作成や財産整理が後回しになり、相続の準備が進まないことがあります。
特に健康に不安があると、余計にこの問題は後回しにされがちです。
2. 認知症や体力的な問題
高齢者が認知症を患っていたり、体力的に衰えていると、自分の意思で相続について判断することが難しくなります。
これにより、相続人同士の争いが起こることがあります。
3. 介護と相続問題の複雑さ
介護者は介護をしながら相続問題に向き合う必要があり、その負担は非常に大きいです。
介護が必要な高齢者が相続準備を進める余裕がない場合も多いため、支援が欠かせません。
介護者としてできる支援
相続の話を早期に始める
老老相続において最も大切なのは、早期に相続について話を始めることです。
介護者として、高齢者が自分の意思を表明できるようにサポートすることが求められます。
相続の意向を確認する
高齢者は相続の話を避けがちですが、少しずつでも話をすることで、将来の不安を軽減し、安心感を与えることができます。
遺言書作成をサポートする
遺言書は相続を円滑に進めるために重要です。
高齢者が遺言書を作成する際には、専門家に相談することも大切です。
相続税対策を行う
老老相続の場合、相続税の問題も重要な課題です。
高齢者が多くの資産を持っている場合、相続税の負担が大きくなることがあります。
この負担を軽減するためには、以下の方法が有効です。
生前贈与を行う
高齢者が生前に一部の財産を子や孫に贈与することで、相続税の負担を軽減できます。
贈与税には非課税枠もあり、事前に贈与を行うことは相続税対策になります。
資産整理をサポートする
高齢者が所有する不動産や金融資産を整理し、相続しやすい形にすることも重要です。
専門家と協力し、資産の整理を進めることが推奨されます。
高齢者が積極的にお金を使いたくなる体験を一緒に探す
高齢者が自分の資産を使いたくないという気持ちを理解しながら、生活の質を向上させるためには、「お金を使いたくなる体験」を一緒に探すことが有効です。
積極的に消費を促す体験を提案することで、生活の質を向上させることができます。
趣味や旅行を提案する
高齢者が楽しめる趣味や思い出作りのための旅行を提案すると、お金を使うことに前向きになれる場合があります。
旅行や趣味に使うお金は、生活の質を高める投資として捉えられやすいため、積極的に提案しましょう。
地域のコミュニティ活動に参加する
地域のボランティア活動や趣味のグループに参加することで、新しいつながりが生まれ、社会的な交流が増えます。
これにより、心の豊かさを感じさせ、消費への障壁を下げることができます。
結論
介護者として老老相続に寄り添い、支援していこう老老相続は高齢者の生活に深く関わる問題です。
介護者として、相続に関する問題を早期に話し合い、高齢者が安心して生活できるように支援することが重要です。
また、高齢者が自分の資産を使いたくなる体験を一緒に見つけ、生活の質を向上させることで、相続問題への不安を軽減することができます。
老老相続の問題に向き合う際には、焦らず、無理なく高齢者の意向を尊重しながら適切な支援を行うことが大切です。
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