【2024年最新】高齢者だけじゃない!放っとくとトンデモナイ便秘症

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便秘症、悩まず医師に相談を 

処方薬の選択肢広がる

2024/11/23 05:00

日経速報ニュース

便秘症、悩まず医師に相談を 処方薬の選択肢広がる - 日本経済新聞
高齢化や食事の欧米化を背景に、生活の質(QOL)を大きく下げる便秘症の患者が増えている。規則正しい食事や運動など生活習慣の改善が治療の第一歩だが、近年は医療機関で処方される薬の種類が増えており、治療の選択肢は広がっている。専門家は気軽に受診...

【さこしんの所見】

『生活が不規則になると起こりやすい便秘、他人事ではないので介護者の立場で学んでみる』

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#大事にしてあげよう

放っておいても良いこと無い便秘症

便秘症は、高齢者だけでなく、若い人々にも広く影響を与える健康問題です。

特に高齢者においては、日常生活の質(QOL)を大きく低下させる原因となり得ます。

しかし、便秘症は食事や生活習慣の改善だけでなく、適切な医療の介入によって改善することができます。

この記事では、便秘症の原因、対策、そして治療の選択肢について詳しく解説します。

便秘症の症状とその影響

便秘症は、ただの「便が出にくい」という問題に留まりません。

慢性的な便秘は、心血管系や消化器系に深刻な影響を及ぼし、日常生活に多大な支障をきたすこともあります。

便秘症の主な症状

便秘症とは、以下の症状が2項目以上当てはまる状態を指します。

これが6ヶ月以上続き、直近3ヶ月においても症状が持続している場合は「慢性便秘症」と診断されます。

1. 便が硬い

2. 自発的な排便回数が週3回未満

3. 排便時に強くいきむ

4. 残便感を感じる

5. 排便困難感がある

6. 排便介助が必要

便秘症が引き起こす健康リスク

便秘症は、消化器官の問題に留まらず、心臓や血管、さらには脳にも影響を与える可能性があります。

具体的には、過度にいきんで排便することが心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めるとされています。

便秘症の患者は、これらの疾患を発症しやすく、また命に関わるリスクが増加します。

国内外の研究では、便秘症が以下のような疾患のリスクを高めることが分かっています。

心筋梗塞

脳卒中

パーキンソン病

腎臓病

便秘症はまた、学業や就業、睡眠など日常生活に支障をきたすことがあり、生活の質を著しく低下させる原因となります。

高齢者の便秘症の背景と原因

高齢者における便秘症の問題は、加齢に伴う体の変化や生活習慣に起因することが多いです。

高齢者に多い便秘症の原因としては、以下のようなものがあります。

筋力の低下

加齢により消化器官を動かすための筋力が低下するため、排便がスムーズに行えなくなることがあります。

食事の偏りや水分不足

食事の内容や水分摂取量が減少し、便が硬くなりやすくなります。

特に食物繊維の不足が便秘を引き起こす主な原因です。

運動不足

高齢者は運動不足になりがちで、これが腸の働きに影響を与えることがあります。

薬の副作用

高齢者が服用する薬の中には便秘を引き起こす副作用があるものもあります。

特に、鎮痛薬や抗うつ薬、降圧薬などが影響を及ぼすことがあります。

介護者ができる高齢者の便秘対策

介護者として、便秘症の予防と改善に向けてできる具体的な対策には、生活習慣の改善が不可欠です。

以下に、高齢者の便秘症に対する基本的な対応方法を示します。

1. 食事の改善

食物繊維が豊富な食事を摂ることが重要です。

食物繊維は便のかさを増し、腸の働きを助けます。

以下のような食品を積極的に取り入れましょう。

野菜(特に葉物野菜)

果物(リンゴやバナナ、オレンジなど)

穀物(全粒粉やオートミール)

豆類(大豆やレンズ豆など)

また、水分摂取も重要です。

1日に1.5リットル以上の水を飲むことを目標にしましょう。

2. 運動の促進

適度な運動は腸の動きを活発にし、便通を促進します。

歩行や軽い体操など、高齢者にもできる運動を定期的に取り入れることが効果的です。

3. 規則正しい生活

便秘を防ぐためには、規則正しい生活リズムを作ることが大切です。

毎日同じ時間に食事を取り、排便のタイミングも一定にするよう心がけましょう。

4. 便意を我慢しない

便意を感じたらすぐにトイレに行くことが重要です。

我慢すると便が硬くなり、排便が困難になります。

5. 医師の相談と治療

便秘症が改善しない場合は、専門医に相談することが大切です。

最近では、医療機関で処方される便秘治療薬の種類が増えており、患者に適した治療法を選択することができます。

便秘症の治療

選択肢が広がる便秘症の治療には、生活習慣の改善が基本ですが、医師による処方薬の使用も有効です。

近年、便秘治療薬の種類が増えており、患者の状態に合わせた治療が可能です。

以下は、一般的に使用される便秘治療薬の種類です。

緩下剤

腸の動きを促進させる薬です。

軽度の便秘に有効ですが、長期間の使用は避けるべきです。

浸透圧性下剤

腸内に水分を引き込み、便を柔らかくする薬です。

便が硬い場合に有効です。

刺激性下剤

腸を刺激して便通を促進する薬です。

急性の便秘に使用されますが、長期間使用しない方が良いです。

食物繊維製剤

食物繊維を補充することで、便のかさを増やし、排便をスムーズにします。

便秘症の治療には、これらの薬を医師と相談しながら使用することが推奨されます。

まとめ

高齢者における便秘症は、生活の質を低下させるだけでなく、さまざまな健康リスクを引き起こす可能性があります。

介護者としては、食事や運動、生活習慣の改善をサポートすることが重要です。

また、便秘症が続く場合には、医師に相談し、適切な治療を受けることが求められます。

自身の健康管理も含めて、便秘症に対する意識を高め、早期に対策を講じることが大切です。

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