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ウオーキングで健康維持
仲間をつくり、やる気持続
シニアサポーター
2025/02/05 05:00
日経速報ニュース

【さこしんの所見】
「ウオーキングが続かない!高齢者の運動習慣が途絶える理由」
はじめに
私が従事している介護福祉分野では、「健康維持には運動が欠かせない」という考え方があります。
しかし、運動は単に体を動かすだけではなく、心身の健康にどれだけ効果的に作用するかが非常に重要です。
高齢者にとって、運動は心身を健康に保つための欠かせない手段となります。
中でも、ウオーキングは高齢者でも手軽に始められ、健康維持に効果的な運動として広く推奨されています。
しかし、定期的に歩き続けるためには、どのような工夫が必要なのでしょうか?

ウオーキングの重要性とその効果
ウオーキングは、健康維持にとても効果的な運動です。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、特に高齢者に対して1日6000歩以上の歩行を推奨しています。
これは、心臓血管系や筋肉の健康を促進し、体力や認知機能の向上に寄与することが分かっています。
ウオーキングが高齢者にとって有効な理由の一つは、その手軽さにあります。
特別な器具や高い技術が必要なく、誰でもすぐに始められる運動だからです。
しかし、大切なのは「続けること」。
特に定年後、運動習慣が途絶えがちになりますので、運動を続けられる環境を整えることが非常に重要です。
長く続けるためのコツと実践法ウオーキングを長続きさせるためには、「楽しさ」を見つけることが不可欠です。
始めたばかりの方におすすめするのは、歩くことに「目的」を持たせることです。
以下のような工夫をすると、歩くことがより楽しく、続けやすくなります。
自然を楽しむ
四季折々の花や風景を観察しながら歩く
仲間とのコミュニケーション
ウオーキングイベントに参加し、仲間と交流を深める
目標設定
小さな目標を設定し、達成感を感じながら歩くこれらの工夫を取り入れることで、ウオーキングを楽しみながら続けやすくなります。
ウオーキングで仲間をつくる
ウオーキングを続けるための強いモチベーションになるのが、「仲間との歩行」です。
たとえば、東京都ウオーキング協会が主催するイベントにはシニア世代を中心に150人ほどが参加し、都心の約10キロのコースを歩きながら交流を深めました。
共通の話題を通じて、参加者同士が自然に会話し、心地よい時間を過ごすことができるため、ウオーキングを続けるための大きな励みになります。
また、地域の自治体でも月例ウォーキングイベントが開催されており、特に初心者向けのコースが用意されているため、運動が苦手な方でも安心して参加できます。
足に優しい靴選び
ウオーキングを始める前に、足に適した靴を選ぶことは非常に重要です。
特に高齢者は足のトラブルが発生しやすいため、ウオーキング用の靴選びに注意が必要です。
例えば、かかとが少し高めになっている靴は、足にかかる負担を減らし、スムーズに前に進むことができます。
靴のフィット感も大切で、足にぴったり合った靴を選ぶことでケガを予防できます。

高齢者介護の視点から考える
ウオーキング介護者として、高齢者の運動をサポートする際、ウオーキングは非常に効果的な手段です。
特に高齢者の体力や心肺機能を維持するためには、日々の運動が欠かせません。
しかし、運動習慣を無理なく始めるためには、高齢者自身が「続けられる環境」を整えることが重要です。
地域のウオーキングイベントや高齢者向けのプログラムを活用することで、高齢者同士の交流を促進し、楽しみながら健康を維持することができます。
また、家族や地域のサポートも非常に大切です。
高齢者が運動を習慣化するためには、家族や地域の理解と協力が欠かせません。
例えば、家族が一緒に歩く時間を作ったり、地域でウオーキンググループを作成することで、共通の目的を持ちながら楽しみつつ歩けるようになります。

まとめ
ウオーキングは、高齢者の健康維持に非常に効果的な運動です。
日々の運動を続けることで、心身の健康を保ち、生活の質を向上させることができます。
ウオーキングを継続するためには、楽しさを見つけること、仲間を作ること、足に優しい靴を選ぶことが大切です。
介護者としては、高齢者が無理なくウオーキングを続けられるように、環境を整え、地域や家族との協力を促進することが求められます。
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