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老後資産、無駄なく使うには?
介護期の必要金額把握を
シニアサポーター
2025/02/12 05:00
日経速報ニュース

【さこしんの所見】
「介護費用1000万円、あなたの資産で乗り切れるのか?」
はじめに
老後の資産を無駄なく使い切るために、どのような計画を立てれば良いのでしょうか。
特に、介護が必要になった時にかかる生活費や医療費、施設費用などを事前に把握し、無駄を避けるためのプランを立てることが重要です。
老後の生活は健康的な生活と介護期に分かれますが、いずれの時期にもそれぞれの支出が発生します。
この記事では、老後資産を有効に使うために必要なポイントを、介護者視点、高齢者視点、家族視点、地域視点から考察します。

老後資産を無駄なく使いたいという気持ちとその不安
老後資産を無駄にせず、最後まで有効活用したいという希望は多くの高齢者に共通しています。
2023年度には、相続人のいない高齢者の財産が国に帰属する事例が増加し、その金額は1015億円に達しました。
この現象は、高齢者が自分の資産を無駄にせず、活用したいという意識の高まりを示しています。
しかし、無駄なく使うためには、介護期にかかる費用や生活の変化に応じた資産管理が不可欠です。
ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんは、介護期に備えるための金額として「生活費プラス1000万円」を目安にすることを推奨しています。
この額を目安にすることで、老後資産を守りながら必要な資金を確保できます。

介護期に必要な費用とは?
介護期に必要な金額はどのように見積もるべきなのでしょうか。
井戸さんの試算によれば、介護にかかる平均的な費用は約830万円です。
この金額はインフレを考慮して1000万円を目安にしておくと安心です。
また、後期高齢者の医療や介護にかかる費用も高額になる可能性があり、事前に準備しておくことが重要です。
例えば、夫婦で生活している場合、一方が先立った後、残された配偶者の生活費がどう変化するかも考慮すべきポイントです。
年金が1人分になるため、生活費は夫婦で支出していた額よりも7〜8割程度に減少します。
余裕を持った資産計画を立てておくことが、長期的な安心に繋がります。
老後資産をどう管理するか
老後資産を無駄にせず活用するためには、生活スタイルや資産管理方法を見直すことが必要です。
例えば、子どもが独立して家が広くなった場合、不要な物を整理し、よりコンパクトな住居に引っ越すのも一つの方法です。
自家用車が必要な地域に住んでいる場合、免許返納後の移動手段を考え、便利な場所への引っ越しを検討することが有効です。
定額引き出しで安定した生活を
老後資産を無駄にせず使うためには、定額引き出しという方法を活用することが有効です。
特に70歳を過ぎた場合、資産運用に頼るのではなく、現状の資産で生活することを重視することが重要です。
認知症のリスクも高まるため、運用を避け、値動きの少ない資産に移行することが望ましいです。
介護施設に入る場合の準備
介護施設への入居時には、身元保証や追加費用が発生する可能性があります。
自治体や地域包括支援センターを訪れて、どのような支援が利用できるかを確認しておくことが重要です。
身元保証サービスは保険対象外であり、予想以上に高額な費用がかかる場合もありますので、事前に十分確認しておきましょう。

介護者としての心構え
介護者として、老後資産を無駄なく使い切るためには、資産管理の計画をしっかり立て、必要な時に必要な支出を見極めることが求められます。
特に、介護が必要になった際には、法的な手続きや生活面でのサポートを整えておくことが重要です。
介護期の心構えと支援の重要性
介護者視点では、老後資産の使い方に十分注意を払う必要があります。
生活の変化に柔軟に対応するためには、予算をしっかりと管理し、生活スタイルを見直すことが欠かせません。
高齢者自身も介護が必要になる前に、準備を整えておくことが重要です。

まとめ
無駄なく使い切るためのプラン
老後資産を無駄なく使うためには、介護期に必要な資金を見積もり、生活スタイルや資産管理方法を見直すことが不可欠です。
特に、介護が必要になる際の費用や生活費の変化に備え、余裕を持った資産計画を立てておくことが大切です。
また、身元保証の問題や施設入居にかかる費用も事前に確認しておくことで、無駄なく資産を活用できます。
しっかりとした計画を立てて、安心して老後を迎えましょう。
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