このままでは介護崩壊…人手60万人不足が招く深刻リスク

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AI老人ホーム、誰でも高品質ケア 

「人手不足60万人」補う

長寿社会 挑む

2025/05/08 12:19

日経速報ニュース

AI老人ホーム、誰でも高品質ケア 「人手不足60万人」補う - 日本経済新聞
熊本市で1月、人工知能(AI)を活用した老人ホームが開業した。認知機能の低下による暴言や介護拒否といった言動を示す入居者への対応にAIを使う。「下剤はご入居者の状態に合っていますか」「排便カウントに適切な対応ができていますか」――。AIが症...

【この記事の内容】

AI老人ホームに潜む落とし穴と高齢者ケアの未来!介護人材60万人不足への処方箋

はじめに

介護福祉の現場の中には、「介護は人の手によって成り立つべきだ」という価値観が今も色濃く残っています。

しかし現実は厳しく、介護の担い手が圧倒的に不足しています。

厚生労働省の試算では、2040年には約272万人の介護職員が必要になるのに対し、60万人もの人手が足りない見込みです。

そんな中、人工知能(AI)を活用した次世代型の老人ホームが登場しています。

例えば熊本市の「グランダ水前寺」では、AIが入居者の睡眠や排便のデータを解析し、適切なケア方法を提案してくれます。

これはまるで、ベテラン職員の“第六感”をAIが再現しているかのようです。

AIが変える介護のかたち

ベテラン介護士の「知恵」をAIに継承

経験豊かな介護士が長年培ってきた感覚や判断力は、新人には簡単に伝えられないものでした。

AIはその知見を学び取り、若手スタッフでも迷いなく適切な対応ができるように支援します。

その結果、人材育成にかかる時間が短縮され、離職率の低下にもつながっています。

データを“使える知識”に変える

入居者の介護記録をデジタルで管理し、センサーで取得した日常データと組み合わせることで、AIは「何が起きているか」「どこに兆しがあるか」を可視化します。

結果として、介護の精度は上がり、職員の負担は減っていきます。

リハビリも“効率化”から“最適化”へ

リハビリ支援AIは、入居者の身体の動きをリアルタイムで読み取り、個別に最適な運動プランを提示します。

また、記録業務の自動化により、職員は本来のケア業務に専念できるようになります。

課題と向き合う4つの視点

高齢者視点

頼れる存在」がそばにいる安心感

不安:認知症の進行や身体機能の衰えによる孤立感

解決策:AIが日々の変化を細かく把握し、必要なケアを即時に提案する

家族視点

見えないケア」が見える安心感

不安:離れて暮らす家族の状況が分からず不安

解決策:データに基づくAIケアにより、安心して任せられる体制が構築される

職員視点

経験不足」の壁を乗り越える

不安:若手職員の不安、ミスへのプレッシャー

解決策:AIが介護の“伴走者”として判断材料を提示し、職員を支える

地域視点

支え合い」から「仕組み化」へ

不安:地域全体での支援体制の限界

解決策:AIによる情報共有の効率化と、地域資源の有効活用が可能に

結論

AIは介護の“代役”ではなく“パートナー”

AIは万能ではありません。

ですが、介護の負担を減らし、支える力として非常に有効です。

私たち介護者が持つ「人間らしい温もり」と、AIが持つ「論理的な判断力」が融合することで、これからの介護はさらに進化していきます。

介護現場は今、まさに「人と技術の協働」という新たなフェーズに入っています。

その先にあるのは、高齢者が最後まで尊厳を保ち、安心して暮らせる社会です。

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