家族が知らずに壊してしまう…アルツハイマー予防を失敗させる習慣とは?

介護

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エーザイとバイオジェン、

早期アルツハイマー病治療剤

「レケンビ」(レカネマブ)の

静注維持投与が英国において

承認を取得

2025/11/14 10:36

日経速報ニュース

エーザイとバイオジェン、早期アルツハイマー病治療剤「レケンビ」(レカネマブ)の静注維持投与が英国において承認を取得 - 日本経済新聞
【プレスリリース】発表日:2025年11月14日早期アルツハイマー病治療剤「レケンビ(R)」(レカネマブ)の静注維持投与、英国において承認を取得エーザイ株式会社(本社 : 東京都、代表執行役 CEO : 内藤晴夫、以下エーザイ)とバイオジェ...

【この記事の内容】

レケンビだけでは守れない…高齢者が後悔しやすい「落とし穴」とは

はじめに

介護の世界には「予測できない未来に備えて、いま取れる最善の一手を積み重ねる」という考え方があります。

これは単なる介護技術の話ではなく、ビジネスのリスクマネジメントにも通じるビジネス思考です。

問題が大きくなる前に手を打つという姿勢は、高齢者介護にもアルツハイマー病の治療にも共通しています。

こうした「先を読む姿勢」を象徴する存在が、最近注目されている早期アルツハイマー病治療薬「レケンビ(レカネマブ)」の維持投与が承認されたというニュースです。

本記事では、介護者・家族・地域の視点から、予防をどのように考えるべきかを整理していきます。

レケンビとは?介護者が押さえておきたい基本

結論

レケンビはアルツハイマー病の“進行を緩やかにする”ことを目的とした治療薬です。

レケンビは、脳にたまるアミロイドβという物質の中でも特に神経細胞を傷つけやすい「プロトフィブリル」を減らす働きを持つ抗体薬です。

この物質が増えると記憶や判断力が徐々に低下していくため、早めの対処が重要になります。

特に軽度認知障害(MCI)や軽度の認知症の段階で使うことで、

・生活機能の低下をゆっくりにする

・「自分らしさ」をより長く保つ

といった効果が期待できます。

英国では、約18か月の初期治療のあとに4週間ごとの維持投与が認められました。

これは「治療効果を長く保つには継続が欠かせない」という国際的な考え方がより明確になったことを示しています。

高齢者の心境と背景:早期治療が求められる理由

結論

高齢者は“できなくなる不安”と“いつまでも自分らしくいたい願い”の間で揺れています。

実際の現場でも、

「最近もの忘れが増えた気がするけど、検査を受けるのは怖い」

「家族に負担をかけたくない」

「まだ自分でできることは減らしたくない」

といった声は少なくありません。

背景として、

・高齢者人口の増加

・認知症による社会的負担の拡大

・介護人材不足

・地域で暮らし続ける仕組みづくりの必要性

といった社会課題が進行しています。

また、介護現場では限られた人員で生活機能を維持する必要があり、早期治療や予防に向けた取り組みの重要性が強まっています。

介護の「事前対応」をアルツハイマー病に転用して考察する

介護の基本には「転ばぬ先の杖」という考え方があります。

これは、将来起こりうる問題を予測して先に対策をとるという発想です。

この姿勢を抽象化すると、

・リスクを早く見つける

・小さな問題のうちに介入する

という二つの軸になります。

これを介護での具体例に落とし込むと、

・転倒の危険を察知して手すりを設置する

・食事量が減れば栄養介入を行う

・孤立しそうな高齢者を地域で見守る

といった行動につながります。

アルツハイマー病の予防でも考え方は同じで、

・物忘れが増えたら早期の検査を行う

・遺伝的リスクを参考に生活習慣を整える

・レケンビを含め早期治療の選択肢を検討する

・運動や社会参加で脳の力を維持する

といった形で応用できます。

高齢者が今すぐ取り組める予防の方向性

認知症の予防は薬だけでは成り立ちません。生活習慣、社会参加、身体機能の維持が組み合わさって効果を生みます。

予防につながる行動としては、

・適度な運動を習慣づけて脳の血流を保つ

・塩分を控えめにし、バランスのとれた食事を意識する

・地域活動や趣味を通じて人とのつながりを維持する

・良質な睡眠を確保し、脳の疲労を回復させる

・本やゲームなどで脳を刺激する

・高血圧や糖尿病の管理を怠らない

といったものが挙げられます。

どれも難しいものではなく、日々の生活の中でコツコツ続けられる予防法です。

介護者・本人・家族・地域それぞれの課題と対応

【介護者の課題】

・治療情報が複雑で理解が難しい

・受診を本人が嫌がる

・日々の観察負荷が大きい

【介護者の対応】

・わかりやすく説明し、資料を用意する

・不安や抵抗感を丁寧に聞く

・毎日の変化を記録し医療と連携する

【高齢者本人の課題】

・病気と向き合う心理的ハードル

・費用や通院の負担

・薬の副作用への心配

【本人の対応】

・早期対処で生活を長く維持できることを知る

・治療のペースを理解して不安を軽減する

・医療者と相談しながら納得して選択する

【家族の課題】

・判断基準がわからない

・ケア負担の増大

・精神的疲労

【家族の対応】

・地域の支援窓口を活用する

・介護サービスを早めに導入する

・家族内で役割分担を決めて負担を均等にする

【地域の課題】

・認知症の増加への対応が追いつかない

・医療と介護の連係不足

・見守りの限界

【地域の対応】

・認知症カフェや交流の場を広げる

・地域包括ケアの体制を整える

・治療情報を地域で共有できる仕組みを作る

介護福祉領域で起きている変化

現場では、

・認知症高齢者の増加

・介護人材の不足

・家族介護者の負担増加

・医療との連携ニーズの上昇

・新薬による早期発見の重要性の高まり

・地域包括ケアの必要性

・ICTや見守り技術の導入

など、さまざまな変化が進行しています。

結論

レケンビは“予防と継続ケア”の新しい時代を開く

レケンビは、早期発見・早期治療・継続ケアという流れを後押しする存在です。

介護者には、

・小さな変化に気付くこと

・早めの医療連携を行うこと

・本人が納得して治療を選べる環境をつくること

・生活習慣の改善と治療を両立させる

ことが求められます。

本人、家族、地域、介護者が協力しあうことで「できることを長く続けられる未来」は実現できます。

レケンビの登場は、その未来に向けた大きな一歩だといえます。

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