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高齢者のフレイル、

アプリで予防 

ウオーキングやおしゃべり

2025/06/18 05:00

日経速報ニュース

高齢者のフレイル、アプリで予防 ウオーキングやおしゃべり - 日本経済新聞
高齢者の心身が衰えるフレイル(虚弱)を予防しようと、首都圏の自治体がデジタル技術を活用した取り組みを進めている。歩行数に応じたポイントを付与するスマートフォン向け健康アプリや、生成AI(人工知能)を活用した会話サービスなどを通じてフレイル予...

【この記事の内容】

介護される未来を引き寄せるNG習慣とは?

はじめに

介護の現場で、「心の貯金箱に毎日コインを入れるような関わりが大切」と考えることがあります。

この“コイン”とは、運動・栄養・人との交流を指しており、これらを毎日少しずつ積み重ねることで、将来のフレイル(虚弱)や認知症のリスクを抑える“備え”になるのです。

現代ではこの貯金に、デジタル技術という新たな道具が加わりました。

スマートフォンやアプリ、AIによるサポートが、高齢者の心と体の健康を守るために活用されています。

自治体を中心にこうした取り組みが広がり、介護のあり方にも変化が見え始めています。

そもそもフレイルとは何か?

健康と要介護の“あいだ”

フレイルとは、加齢とともに身体や心、社会との関わりが徐々に弱くなっていく状態を指します。

まだ病気ではないけれど、放置すれば介護が必要になる可能性が高くなる、いわば“介護の入り口”のような段階です。

具体的には次のような変化が見られます。

・筋力や体重が減る

・歩くスピードが遅くなる

・疲れやすくなる

・人との会話や外出が減る

こうした変化が重なることで、「転びやすくなる→外出が減る→筋力が落ちる」といった悪循環が生まれ、心身の衰えが進行してしまいます。

デジタルで予防できる?

歩くこと・話すことがカギ歩数アプリで「歩く」習慣をつくる歩く量が減ることは、フレイルの大きな原因のひとつです。

各自治体では、スマホを活用して歩数を計測し、健康維持につなげるアプリを導入しています。

例えば

・さいたま市では「健康マイレージ」で歩数や健診結果に応じたポイントがもらえます。

・埼玉県では「コバトンALKOO」を使って歩行距離に応じたマイルが貯まり、保険組合と連携した健康支援が受けられます。

・千葉県柏市の「ワニFit」では、AIが健康アドバイスを提供し、貯めたポイントは170種類以上のデジタルギフトと交換可能です。

会話アプリで「つながり」を保つ人と話す機会が減ることもフレイルの進行要因です。

最近では、AIキャラクターと会話できるアプリも登場しており、孤独を感じがちな高齢者にとっては貴重な“話し相手”になります。

神奈川県横須賀市では、音声会話型のAIサービスを一人暮らしの高齢者向けに試験導入。

話すことで心の活力が保たれ、認知症予防にも効果が期待されています。

介護の現場で見える「デジタル活用のリアル」

介護者の視点

続けたくなる仕組みが重要アプリを導入しても、「続けてもらう」ことが何より難しいと感じます。

多くの高齢者が「自分に関係ない」「難しそう」と思いがちだからです。

続けてもらうためには以下の工夫が必要です。

・スマホの使い方講座を定期開催する

・小さな成功体験(たとえば1日1000歩歩いた達成感)を重ねてもらう

・ポイントで身近な商品がもらえるなどの「楽しみ」を用意する

高齢者の視点

目的があれば頑張れるアプリを使うこと自体よりも、「なぜ使うのか」が本人にとって明確であることが重要です。

たとえば、

・「孫に元気な姿を見せたい」

・「友達と競いながら歩くのが楽しい」

・「もらえるポイントで好きな物が買えるから」

といった具体的な目的があれば、自発的に取り組むようになります。

家族と地域の役割

“見守るケア”から“共に支えるケア”へ遠方に住む家族にとって、アプリは高齢の親を見守る手段にもなります。

歩数や健康データが記録されていれば、小さな体調の変化にも気づきやすくなります。

また、会話アプリでのやり取りが孤独感を和らげることもあります。

一方で地域にとっても、高齢者のアプリ活用はコミュニティづくりの一環です。

品川区の「チャレンジしながわ」では、共通の健康目標を持つ高齢者同士がアプリで励まし合いながら取り組んでいます。

これは「一人で頑張る」から「みんなで続ける」へと意識を変える、地域ぐるみの新しい支援の形です。

介護現場で感じる変化と課題

現場ではこんな変化が見られます。

・アプリの導入で、「まだ介護が必要ない高齢者」が行動を変える

・デイサービスでは歩数ランキングを導入し、利用者が競い合うように・利用者同士が「一緒に頑張ろう」と声をかけ合うようになる

一方、課題もあります。

・スマホの操作に不安を感じる高齢者が多い

・利用にはスマホやタブレットの準備が必要

・モチベーションが続かない利用者もいる

こうした課題に対しては、定期的なスマホ講座、貸出用の端末整備、イベント形式での利用促進などが必要です。

結論

AIとアプリは「予防ケア」の強力な味方になる

これからの介護に求められるのは、病気を治すこと以上に「そもそも介護が必要にならないようにする」ことです。

そのために大切なのは、

・毎日の歩行や会話をサポートするデジタルツールの活用

・AIによる健康助言や認知機能の維持支援

・家族、地域、介護者が連携する“予防のチームづくり”

介護は“支える”ことに加えて、“一緒に築く”という新しい役割へと広がっています。

AIやアプリを上手に取り入れることで、高齢者の未来が少しでも明るいものになることを願っています。

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