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死ぬまでにやりたいことは?
「バケットリスト」で夢をかなえる
学んでお得
2025/07/25 05:00
日経速報ニュース

【この記事の内容】
『危険信号!高齢者が口にする「後悔の言葉」とは?』
はじめに
介護の現場では、「QOL(Quality of Life)=生活の質」を大切にする考え方があります。
これは、単に健康に生きることではなく、「その人らしく生きること」を最期まで支えるという価値観です。
この価値観は「バケットリスト(死ぬまでにやりたいことリスト)」と通じるものがあります。
どちらも、自分が「何をしたいのか」「どう生きたいのか」をはっきりさせることで、人生の満足度を高める手法です。
私たち介護者は、利用者の方々が「もっとこうしておけばよかった」と語る場面によく立ち会います。
それは私たち自身にとっても、今をどう生きるかを考えるきっかけになります。
なぜ今、バケットリストが必要なのか?
結論
バケットリストは、自分の本当の願いや人生で実現したいことに気づくためのツールです。
理由
多くの高齢者が「もっと○○しておけばよかった」と後悔する背景には、日本社会特有の価値観があります。
・貯金を美徳とする文化
・老後に備えることを最優先
・時間や体力がずっとあると思い込み、「いつか」と先送りにしてしまう
しかし年を重ねるごとに体力や行動力は失われ、チャンスは減っていきます。
気づいたときには、夢の実現が難しくなっていることもあります。
具体例
介護施設の80代の女性利用者が
「若いころヨーロッパ旅行に行きたかったけど、子育てと仕事で諦めた。今は体が動かないから無理ね」
と語ってくれました。
こうした声は一度や二度ではありません。

バケットリストの作り方と実現の工夫
ステップ1:制限なしでやりたいことをリストアップ
最初はお金、時間、体力などを気にせず、自由に書き出してみましょう。
・イタリアで本場のピザを食べたい
・家族でもう一度旅行に行きたい
・地元の祭りに参加したい
・沖縄の青い海を見たい
・ミニチュア模型を展示会に出したい
・昔の友人に手紙を書きたい
ステップ2:やりたいことを具体的に計画する
書き出した願いに「いつ」「どれくらいの費用で」「どんな準備が必要か」を加えて計画に落とし込むことで、実現性が高まります。
たとえば「カナダでオーロラを見る」なら、「2030年冬に行く」「費用は60万円」「毎月1万円ずつ貯金」「ポイントをマイルに活用」といった具合です。
計画には必ず実行時期を入れましょう。
介護者・高齢者・家族・地域、それぞれの立場での課題と対策
●介護者の視点
課題:利用者優先で自分の夢や目標を後回しにしがち
対応:自分のやりたいことも定期的に見直し、できる範囲で実行していく意識が必要です
●高齢者の視点
課題:「年だからもう無理」と自分で限界を決めてしまう
対応:小さな夢から実行することで、生きがいや達成感が生まれます
●家族の視点
課題:お金を使うことへの抵抗感、不安感
対応:老後資金の必要額を把握し、それ以外のお金は経験に使うと割り切ることが大切です
●地域の視点
課題:夢や願いを語る相手がいない高齢者が増えている
対応:地域包括支援センターやコミュニティが「夢を話す場」を設けることで交流を促せます
介護現場で見える「夢の欠如」が生む問題
介護福祉現場の中で、以下のような課題が目立ちます。
・高齢者が目標を持てず、日々の生活にハリがなくなっている
・介護者が自分を犠牲にし、燃え尽き症候群に陥る
・在宅ケアでは孤独感が強まり、夢を語れる場が少ない
・やり残した後悔を抱えたまま最期を迎えるケースも
こうした現状に対し、「夢=バケットリスト」を持つことは心のエネルギーを取り戻す手段になります。

「理想→現実」に落とし込む力を養う
ビジネスでは「抽象→具体→行動」が成功の基本です。
これは人生設計にも応用できます。
理想(抽象):「人生に後悔したくない」
目標(具体):「孫とディズニーランドに行きたい」
行動:「2ヶ月後に旅行を予約し、仕事の休暇を確保する」
夢を現実に変えるためには、思い描くだけでなく、行動に移す仕組みが必要です。
「かなえたことリスト」で得られる喜び
夢を叶えるたびに「かなえたことリスト」に記録を残すと、自己肯定感や人生の満足度が高まります。
たとえば…
・2024年春:陶芸体験を初めて楽しんだ
・2025年夏:孫と一緒に花火大会に行った
・2026年秋:文化祭で短歌を出品したこうした記録は、自分の歩んできた人生を「意味あるもの」として振り返る力になります。
まとめ
介護者として、自分の人生も大切にする
介護の仕事は、他人の人生に寄り添う仕事です。しかし、自分自身の人生を後回しにしすぎると、心がすり減ってしまいます。
・「いつかやろう」は「永遠にやらない」と同じです
・貯金だけでなく、人生経験に投資することも大切です
・バケットリストは、自分自身を幸せにするための地図になります
死ぬまでにやりたいこと。
それは、人生の終わりを考えるからこそ、今を充実させるためのヒントになるのです。



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