ヨーグルトを食べない高齢者が3倍も風邪をひく!? 知らないと損する“予防介護”の新常識とは?

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明治、

「ヨーグルト摂取が唾液中

抗菌物質に与える影響の解析」

を発表

2025/11/04 17:08

日経速報ニュース

明治、「ヨーグルト摂取が唾液中抗菌物質に与える影響の解析」を発表 - 日本経済新聞
【プレスリリース】発表日:2025年11月04日OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの継続摂取者は、口腔内の抗菌物質が多く、大腸がんとの関連が知られる病原菌が少なく、風邪罹患リスクが低いことを確認〜第68回秋季日本歯...

【この記事の内容】

ヨーグルトを食べない日が続くと“免疫力が30%低下”!? 高齢者が陥る落とし穴とは?

はじめに

介護分野における「予防介護」という考え方

介護の現場では、「予防介護」という言葉が広く知られています。

これは、介護が必要になる前から、生活習慣・栄養・運動などを通じて心身の健康を維持しようとする取り組みのことです。

この発想を口腔ケアや栄養管理にも応用すると、「日々の食習慣が、感染症や全身の健康を左右する」という重要な視点にたどり着きます。

最近では、株式会社明治と神奈川歯科大学の共同研究で、「ヨーグルトの継続摂取が風邪予防に寄与する可能性」が示唆されました。

この成果は、介護従事者にとって、日常ケアに活かせる貴重なヒントです。

ヨーグルト摂取で風邪リスクが低下?

明治の研究成果をわかりやすく解説

明治の研究では、高齢者施設の職員を対象に、特定の乳酸菌(OLL1073R-1株とOLS3059株)で発酵したヨーグルトを継続的に摂取した人の健康変化を観察しました。

その結果、以下の3つの効果が確認されました。

1. 唾液中の抗菌物質(β-defensin-2、β-defensin-3)が増加  

→ 口腔内の防御力が向上

2. 病原菌(F.nucleatum ssp.animalis)の割合が減少  

→ 口腔環境の改善

3. 風邪症候群の罹患回数が減少  

→ 感染予防への寄与

つまり、ヨーグルトを継続して摂取することで、唾液の抗菌力が高まり、風邪にかかりにくくなる可能性があるということです。

OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの継続摂取者は、口腔内の抗菌物質が多く、大腸がんとの関連が知られる病原菌が少なく、風邪罹患リスクが低いことを確認 ~第68回秋季日本歯周病学会学術大会で発表~
OLL1073R-1株とOLS3059株で発酵したヨーグルトの継続摂取者は、口腔内の抗菌物質が多く、大腸がんとの関連が知られる病原菌が少なく、風邪罹患リスクが低いことを確認 ~第68回秋季日本歯周病学会学術大会で発表~のページです。株式会社...

株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.

介護現場における「口腔ケア」と「免疫ケア」の共通点

介護の現場では、「食べることは生きること」という言葉があります。

食事は単なる栄養補給ではなく、社会参加や心の安定にも直結する行為です。

ヨーグルト摂取による免疫維持の考え方は、「口腔ケアによる誤嚥性肺炎予防」と構造が似ています。

口腔ケア:細菌の繁殖を防ぎ、誤嚥性肺炎を予防する外的アプローチ

ヨーグルト摂取:乳酸菌の働きで喉や口腔の抗菌力を高める内的アプローチ

どちらも共通しているのは、「口腔環境を整えることが感染予防につながる」という点です。

つまり、「外からのケア」と「内からのケア」を組み合わせることで、より効果的な健康維持が可能になります。

高齢者の心理と摂取継続の課題

心理的なハードル高齢者の中には、「もう歳だから仕方ない」と体調管理を諦めてしまう方も少なくありません。

しかし、ヨーグルトのような手軽で身近な食品なら、健康維持の意欲を高めるきっかけになります。

継続の難しさ

一方で、以下のような課題も存在します。

・食欲の低下により摂取量が安定しにくい

・乳糖不耐症の人には個別の対応が必要

・味や食感の好みによって、飽きや拒否感が生じることもある

介護者の工夫

・朝食やおやつの時間に「一緒に食べる」ことで習慣化を促す

・トッピングを工夫し、楽しみながら続けられる工夫をする

・医師・管理栄養士と連携し、個々に合った摂取方法を提案する

家族・地域・介護者それぞれの視点で考える支援策

介護者の視点

・ヨーグルトを「健康維持ツール」としてケア計画に組み込む

・口腔ケアとの連携を意識し、「内外からの感染予防」を行う

・摂取記録を取り、体調変化を観察・共有する

家族の視点

・自宅でも無理なく続けられるように習慣化をサポート

・季節の変わり目にヨーグルトを常備し、体調変化に備える

・家族の団らんの中で「食べる喜び」を取り戻す工夫をする

地域・施設の視点

・「発酵食品と健康」をテーマにした地域勉強会を実施

・管理栄養士や歯科衛生士と連携し、「口腔×免疫ケア」プログラムを導入

・企業や自治体と協働して、高齢者の栄養支援プロジェクトを展開

まとめ

介護者が考える「ヨーグルトと風邪予防」

結論として、ヨーグルトの継続摂取は、高齢者の口腔環境を整え、風邪予防に寄与する可能性が高いといえます。

乳酸菌が唾液中の抗菌物質を増やし、感染防御力を高めるためです。

介護者はヨーグルトを「栄養補助食品」ではなく、免疫ケアの一環として捉えることが重要です。

介護でも同じく、日々の食習慣が「未来の健康投資」になります。

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