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マヨネーズ5年で5割高
代替品なし「マヨわない」商品力
値札の経済学
2025/07/08 02:00
日経速報ニュース

【この記事の内容】
『マヨネーズを買えなくなる日…高齢者を襲う“食のリスク”とは?』
はじめに
マヨネーズの価格が、この5年で約1.5倍にまで上昇しています。
それでもなお、多くの人が変わらず買い続けており、生産量もほぼ横ばいのままです。
なぜ、これほどまでにマヨネーズは「他に代わるものがない」とまで言われているのでしょうか。
その理由の一つは、介護現場においてマヨネーズの活用がますます進んでいることにあります。
栄養価が高く、飲み込みやすい特性から、特に高齢者の食支援において欠かせない存在となっているのです。
この記事では、「マヨわせない」ために、介護者・高齢者本人・家族・地域という4つの視点から、マヨネーズの価値と今後の工夫について詳しく考察していきます。

マヨネーズはなぜ「やめられない」のか?
価格が上がっても選ばれる背景
マヨネーズの価格上昇は主に以下の要因によって引き起こされています。
・原材料である植物油がバイオ燃料としても需要が高まり、価格が高騰している
・鳥インフルエンザの影響で卵の流通が不安定になり、価格が跳ね上がった
・こうした供給不安にも関わらず、需要は安定して高い水準を維持している
それでもマヨネーズが買われ続ける理由は明確です。
どんな料理にも合う万能性
・少量でしっかり栄養が取れる効率性(脂質やビタミンEを多く含む)
・高齢者でも食べやすい滑らかさと加工性
・健康意識に対応した商品展開(アマニ油やオリーブオイル配合など)
介護者の視点
「とろみ」と「栄養」を一度に叶える存在
介護現場では、飲み込みやすさ(嚥下)と栄養価の確保が両立できる食品が重宝されます。
マヨネーズは、まさにその両方を兼ね備えた調味料です。
とくに嚥下障害を持つ高齢者には、以下のような理由でマヨネーズが活用されています。
・混ぜるだけでペースト状にでき、とろみを付けやすい
・口当たりが滑らかで飲み込みやすい
・脂質や必須脂肪酸を補える栄養源となる
・少量でしっかり味がつき、調理の手間を減らせる
たとえば、認知症の利用者様には「食事が楽しみの時間」となるよう、親しみのある味と食べやすさが求められます。
マヨネーズはその両方を満たす“介護食の名脇役”なのです。
高齢者の視点
「馴染みの味」がもたらす安心感
マヨネーズの味には、「昔から慣れ親しんだ味」という心理的な安心感があります。
これは高齢者にとって、食べることへの抵抗を軽減する重要な要素です。
高齢になると、味覚の変化や咀嚼力・嚥下力の低下が起こりやすくなります。
そんな中でもマヨネーズは次のような点で役立ちます。
・なじみのある味で食欲を刺激する
・噛まずに味を楽しめるため、食事の負担を減らす
・見た目が変わりにくく、安心感を与える
塩分や刺激を控えた食事にマヨネーズを少量加えることで、風味の物足りなさを補うことも可能です。
家族の視点
「高くても、使いたい」の理由
在宅介護を行う家族にとって、食事づくりは大きな負担です。
マヨネーズは、調理の手間を減らしつつ栄養バランスも取れる“時短×安心”のアイテムとして重宝されています。
家族がマヨネーズを使い続ける主な理由には以下があります。
・簡単に栄養強化できる(例:オメガ3脂肪酸)
・多くの食材と相性が良く、使い勝手が良い
・高齢の家族が「おいしい」と感じやすい
・市販の惣菜にもかけるだけで一品にできる
・価格の上昇を受けて、必要な量だけを使う
・使い切る工夫を取り入れている家庭も増えています。
地域の視点
施設や外食での活用と供給の工夫
マヨネーズは、介護施設や高齢者向けの配食サービスでも高い利用率を誇っています。
特に業務用マヨネーズには次のような利点があります。
・容量や味の調整がしやすく、大量調理に向いている
・常温保存が可能な製品も多く、ストックしやすい
・レモンタルタルなど味の工夫で季節対応もできる
・地域社会全体で見ても、高齢者向けのデイサービスや配食支援で、マヨネーズの活用が食事の満足度と継続性に直結しています。

「マヨわせない」ためにできる3つの工夫
少量で最大限に活かす
・水や出汁で伸ばして「マヨだれ」として使用
・酢やレモンを加えて爽やかさを出す
・納豆や豆腐などと合わせて栄養を補完栄養重視で選ぶ
・オメガ3を多く含む「アマニ油マヨ」
・カロリー控えめなハーフタイプ
・アレルギー対応のプラントベース製品
地域で共助体制を作る
・介護施設同士での備蓄共有
・配食業者との連携による仕入れ協力
・地域包括支援センターとの連絡体制強化

まとめ:「選ぶ・使う・支える」がこれからのカギ
マヨネーズの価格が上昇している今こそ、私たちは「惰性で買う」から「意図をもって選ぶ」時代に入っています。
介護現場では、マヨネーズが単なる調味料ではなく、栄養補給や食の安心感を支えるツールとして活用されています。
これからの時代に求められるのは、「選び方」「使い方」「支え方」を地域・家庭・施設で共有し、「マヨわせない」社会をつくることではないでしょうか。



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