支える人がいなくなる…「あと5年」で血液が足りなくなる献血事情

生活

献血の関連記事

献血「熟年リピーター」頼み 

若者減少、将来の製剤に影響も

2025/05/31 02:00

日経速報ニュース

献血「熟年リピーター」頼み 若者減少、将来の製剤に影響も - 日本経済新聞
献血の熟年リピーター依存が強まっている。少子化に加え、企業や大学の集団献血が減ったことで若者離れが進む。中高年は年に何度も協力する人が多く、延べ人数で50代以上がこの10年で1.7倍になった。血液製剤の需要は強く、幅広い年代の協力がなければ...

【この記事の内容】

69歳で強制終了…高齢者献血者が“消える”あと3年の危機!

はじめに

「支える側が支えられる」高齢者の献血

高齢でありながらも繰り返し献血に足を運ぶ「熟年リピーター」たちは、まさに「誰かの役に立ちたい」という強い思いを体現しています。

では、高齢者はなぜ献血を続けるのでしょうか?

その背景には、介護者、家族、そして地域からのさまざまな視点が交錯しています。

本記事では、その内面に迫り、私たちがこれから何をすべきかを考察していきます。

熟年リピーターに支えられる現在の献血事情

近年、60代以上の献血者が増え続けており、10年前に比べて延べ人数は約1.7倍にまで伸びています。

一方、若年層の献血離れが進み、今では中高年が血液供給の主な担い手となっています。

特に皮肉なのは、高齢者が献血で提供した血液が、最終的に同じ世代

がんや疾患を抱える高齢者自身に使われているという点です。

これはまさに、「自分や大切な誰かの未来を守るために、いま行動する」という意識の表れとも言えるでしょう。

なぜ高齢者は献血を続けるのか

内面的動機に迫る介護の現場で高齢者の行動を観察していると、献血を続ける人々の動機は単なる「暇だから」ではありません。

そこには深い感情と自己認識があります。

役割を失いたくない気持ち

・退職後でも「誰かの役に立ちたい」と願う強い思い

・自分の存在価値の再確認

・社会とつながり続けることによって得られる満足感

・健康の証明

・「まだ献血できる体であること」が、自己肯定感を支える

介護施設でも、自ら他者を助けようとする高齢者は珍しくありません。

配膳を手伝ったり、花壇に水をやったり、若いスタッフに知識を共有する姿勢などは、まさに献血と同じ「自発的な社会参加」です。

高齢者が示す“与える力”

高齢者が「人の役に立ちたい」と思う気持ちは、介護現場でも日常的に目にします。

以下のような例がその証です。

・他の利用者の食事を配る

・園芸作業で施設を美しく保つ

・若手スタッフに知恵を伝える

これらの行為は小さく見えるかもしれませんが、本人にとっては「自分が役立っている」という確かな実感につながります。

献血もまた、同じように「誰かの命を助ける」という大きな意義を内に秘めた行動です。

家族と地域が見る「献血する高齢者」

家族の視点

・健康面の心配と、「まだ社会貢献している」ことへの誇りが交錯

・子や孫が、親世代の行動を見て学ぶ機会になる

地域の視点

・献血に率先する高齢者は「行動で語るリーダー

・特に都市部では、地域のつながりの希薄化を防ぐ

一助に高齢者の行動は、無言のメッセージです。「自分も誰かのために動こう」と、周囲に働きかける影響力を持っています。

介護福祉業界にも通じる「支え合いの再構築」

介護現場の中には、以下のような傾向が顕著です。

・要支援者が、要介護者を手伝う「相互扶助

・地域ボランティアの高齢化と、その担い手不足

・若年層の福祉分野離れ

つまり、献血と同様に、「高齢者が最後の支え手」になっているという構図が存在します。

支えるべき存在が、支え手にもなっている現実

そこに私たちはもっと目を向ける必要があります。

これからの課題と私たちにできること現状の課題

・献血年齢の上限(69歳)を間近に控えた高齢者の減少

・若者の関心・行動の低さ・医療現場での血液需要の増大

今後の対応策

家庭:祖父母と若者が献血の話題で会話する場を作る

教育:中学生段階から「献血を知る機会」を導入する

地域:高齢者の活動を記録・発信し、見える化する

介護施設:献血について語り合う機会を日常に取り入れる

結論:高齢者の献血は「生き方の提案」である

高齢者の献血は、単なる医療支援ではなく、「人生の最終章でも人は誰かのために行動できる」という強いメッセージを私たちに投げかけています。

私は介護者として、その姿に何度も心を打たれてきました。

支えること」とは、誰かの手を取ることだけでなく、自らが動くことで周囲に力を与えることでもあるのです。

今こそ、若者世代がこのバトンを受け取り、社会全体で支え合う循環を築いていくことが求められています。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました