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梅雨入りで高温多湿
カビによる皮膚炎を防ぐには
2025/06/13 05:00
日経速報ニュース

【この記事の内容】
『介護現場が悩む“湿気地獄”!皮膚炎リスクを高めるNG習慣とは?』
はじめに
高齢者介護の現場では、梅雨に入ると「湿気」と「カビ」による皮膚疾患が目立つようになります。
高齢者は肌が乾燥しやすく、免疫力も低下しがちです。
そのため、湿度が高いこの季節は、皮膚に常在するカビが活性化し、かゆみや発疹などのトラブルが起こりやすくなります。
特に白癬菌(はくせんきん)やカンジダ菌といった真菌(しんきん/カビの一種)は、介護現場でよく見られる皮膚疾患の原因となります。
こうした疾患は放置すれば生活の質を著しく下げる可能性があるため、予防と早期対応が不可欠です。

高温多湿で活発化する皮膚のカビとは?
白癬菌による水虫
白癬菌は皮膚の角質に含まれるタンパク質(ケラチン)を栄養源とし、特に足の指の間や爪に感染しやすいカビです。
梅雨時は湿気が多く、菌の繁殖に最適な条件がそろいます。
感染するとかゆみや皮膚のめくれ、爪の変色などが見られます。
高齢者は皮膚のバリア機能が弱まっており、感染しやすくなっています。
カンジダ菌による皮膚カンジダ症
カンジダ菌は皮膚のしわや擦れやすい部位、たとえば股間、脇の下、指の間などで発症しやすい常在菌です。
高温多湿な環境になると増殖し、赤くただれた患部や小さな発疹、水ぶくれなどを引き起こします。
免疫力が低下した高齢者ほどリスクが高くなります。

介護者に求められる3つの対応
1. 清潔の徹底と乾燥の工夫
・入浴後はタオルでしっかり水分を拭き取り、皮膚が湿ったままにならないよう注意します。
・下着や寝具は毎日交換し、湿気を含んだ状態を避けることが重要です。
2. 室内環境の湿度管理
・換気をこまめに行い、湿気がこもらないようにします。
・湿度が60%を超えないよう除湿器やエアコンを活用し、湿度の「見える化」にも取り組みます。
3. 異変の早期発見と医療連携
・毎日のケア中に皮膚の状態を観察し、赤みや湿疹が見られた場合は早めに皮膚科を受診します。
・「ただのかぶれ」と自己判断せず、専門医の意見を仰ぐことが大切です。

高齢者にとっての皮膚トラブルとは?
皮膚の異常は見過ごされがちですが、かゆみや痛みが続くと睡眠不足や不安感、食欲不振などにもつながります。
介護者にとって皮膚の健康を守ることは、身体だけでなく心のケアにも通じます。
皮膚トラブルの予防と早期対応は、高齢者が日常を穏やかに過ごすための大切な支援です。
家族と地域社会が果たす役割
高齢者が安心して過ごすには、家族や地域の支えも不可欠です。
家族は日々の清潔や衣類・寝具の交換などを協力し、異変に気づいたら介護スタッフや医師に相談することが求められます。
また、地域でも高齢者向けの衛生啓発活動や除湿対策に関する情報提供を行うことで、全体として感染予防の意識が高まります。
たとえば町内会での講習会や配布資料による啓発は、介護現場の大きな助けになります。
「皮膚ケア」の意義
介護の現場で言うと、皮膚ケアは「家の外壁のメンテナンス」のようなものです。
見た目は地味で後回しにされがちですが、ここにヒビが入れば雨水(=カビ)が侵入し、家の中(=身体)全体に影響が出ます。
高齢者の皮膚はまさに外壁。
しっかり守ることで、健康という家を雨風から守るのです。

まとめ
梅雨時期は、湿気とカビによって高齢者の皮膚トラブルが増える季節です。
介護者としては、日常の清潔管理、湿度対策、皮膚の観察、そして早期対応の4つを軸に、支援にあたることが求められます。
また、家族や地域と協力し合い、予防に取り組む姿勢が重要です。
皮膚のケアは小さなことのように見えて、高齢者の心身の安定に直結します。
毎日のケアの中で、見えにくい不調に気づき、丁寧に向き合うことが、介護の本質ではないでしょうか。



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