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高齢者200施設対抗のゲーム大会
学研ココファン、Zoomで中継
2025/09/13 02:00
日経速報ニュース

【この記事の内容】
『認知症が急増中!80代の4人に1人がハマった“テレビゲーム習慣”とは?』
はじめに
「楽しくなければ続かない」
介護の現場にテレビゲームという選択肢介護の分野には、「楽しくなければ続かない」という基本的な考え方があります。
これは、運動やリハビリを“やらされるもの”から“自ら楽しむもの”に変えることで、継続しやすくなるというものです。
この考え方を体現するような取り組みが、学研ココファンによる全国約200施設をオンラインでつないだボウリングゲーム大会「ココファンカップ」です。
Zoomを活用し、各施設の高齢者がゲームを通して競い合うこの大会は、今、介護のあり方に新たな風を吹き込んでいます。
ゲームは“非日常のスパイス”
心に火をつける競争の力高齢者にとって、日々の生活は同じことの繰り返しになりがちです。
そこにテレビゲームという“非日常”が加わることで、気持ちがぐっと前向きになります。
特に他人との対戦や競争は、若い頃の感情や記憶を呼び起こし、やる気や自尊心を刺激します。
「もう一度、誰かのために頑張りたい」
「勝ちたいという気持ちが戻ってきた」
といった声があがるのも、このような“熱くなる体験”があるからこそです。
「直感的だからできる」
シンプルな操作が自信につながる使用されているのは、任天堂のゲーム機「ニンテンドースイッチ」です。
ボウリングのように身体を動かす操作は、複雑なボタンを覚える必要がなく、直感的に楽しめます。
これにより、普段ゲームに慣れていない高齢者でも、すぐにプレイに参加でき、自信を取り戻すきっかけにもなっています。
「楽しさ」がリハビリを変える
介護者の視点から
高齢者にとって、筋力や認知機能を維持することは、生活の質を左右する重要な要素です。
ゲームはこの課題に対し、自然な形でアプローチすることが可能です。
たとえば、ボウリングゲームでは以下のような効果が期待できます
筋力維持:立ち上がる・投球するなどの動作が運動に
認知機能の刺激:順番やスコアの計算で思考力を使用
社会性の向上:チームでの参加や応援による交流
リハビリが「義務」ではなく「楽しい時間」になれば、自発的に続けられる好循環が生まれます。
ゲームは“会話のきっかけ”
高齢者の社会参加を後押し
普段あまり話さない方が、ゲームを通じて他の入居者と笑顔で話すようになる。
そんな場面が、実際の施設で見られています。
「今日の試合、すごかったね」
「次は私が出場したいな」
このような会話が自然と生まれ、人と人との距離がぐっと近づくのです。
ゲームが“心のリハビリ”となり、孤立感の解消にもつながっています。
家族にも安心と誇りをもたらす
ゲーム大会という存在
Zoom中継やスタッフからの報告を通じて、遠方に暮らす家族も大会の様子を知ることができます。
「うちの父が活躍していた」と誇らしく感じたり、「元気そうで安心した」と感想を述べたりする方も多いです。
テレビゲームという共通言語を通じて、世代を超えたコミュニケーションのきっかけにもなります。
孫との会話が増えるご家庭も少なくありません。
地域と施設をつなぐ
新たな“接点”としての役割
大会は施設内だけでなく、地域との関係性にも影響を与えます。
地元の施設を応援する住民が増えたり、他施設との交流イベントが企画されたりと、新たな地域連携のモデルが生まれつつあります。
介護施設が“地域に開かれた場所”になることで、地域福祉の一翼を担う存在へと進化しています。

ゲームが“福祉のインフラ”になる日も近い
2024年から「ねんりんピック」に
eスポーツが正式種目として加わったことを見ても、ゲームは今や若者だけのものではありません。
行政も巻き込む形で、高齢者の健康増進の一手段として認知され始めています。
今後の介護現場では、以下のような変化が期待されます。
・ゲーム導入施設の増加・ICT機器に慣れる支援の強化
・ゲーミフィケーション専門職の登場
・季節ごとの交流イベントの定着化
この流れは、ますます加速していくでしょう。
結論
ゲームは高齢者の“未来”を明るくする
道具になるテレビゲームの導入は、単なる娯楽ではなく、介護の現場を前向きに変える力を持っています。
健康の維持、心のリハビリ、家族との絆、地域とのつながり。
そのすべてを自然に支える「実用的な福祉ツール」になりつつあります。
介護者として考えるべきは、
「何のゲームを使うか」
ではなく、
「そのゲームが、誰の、どんな人生を前向きに変えるか」
という視点です。
ゲームは、高齢者の未来を少し明るく照らす、実用的で希望ある道具です。



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