まだ物忘れ程度…そう思っていたあなたが後悔する見逃しサインとは?

介護

認知症の関連記事

認知症とは 

認知機能が低下、

記憶障害も

2025/09/21 02:00

日経速報ニュース

認知症とは 認知機能が低下、記憶障害も - 日本経済新聞
▼認知症 様々な原因により認知機能が低下し記憶障害や徘徊(はいかい)などの症状が出る疾患。アルツハイマー病や脳血管性、レビー小体型など複数のタイプがある。世界で5500万人以上の患者がいるとされる。脳が萎縮して徐々に認知機能が失われるアルツ...

【この記事の内容】

認知症になる人の9割が最初にやってしまう“間違った対応”とは?

はじめに


介護の現場では、「早期発見と予防的な支援が、その人の人生の質を大きく左右する」という考え方があります。

これは、症状が悪化する前に適切な対応を行うことで、本人だけでなく家族や地域社会の負担を軽減できるという考え方です。

この考え方は、特に認知症ケアにおいて重要です。

今、日本では高齢化が進み、認知症患者の数は年々増加しています。

介護者にとっては、日常の中で小さな変化に気づき、適切な対応を取ることが求められます。

この記事では、認知症の基礎知識から、早期発見と悪化防止のポイントを解説し、介護の現場にどのように活かすべきかを多角的に考察します。

認知症とは?


認知症とは、脳の認知機能(記憶力、判断力、理解力など)が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。

単なる物忘れとは異なり、病気による脳の変化が原因となるため、進行性であることが特徴です。

主な認知症のタイプと特徴

以下のように、認知症にはいくつかのタイプがあり、それぞれに異なる症状と原因があります。

アルツハイマー型認知症
 最も多いタイプで、脳の萎縮によって徐々に記憶力や判断力が低下します。進行は緩やかですが、確実に症状が進んでいきます。

脳血管性認知症
 脳梗塞や脳出血など、脳の血管トラブルが原因です。症状は段階的に悪化することが多く、記憶以外にも身体の麻痺などを伴うことがあります。

レビー小体型認知症
 幻視やパーキンソン症状(手の震え、筋肉のこわばりなど)が現れることが多いのが特徴です。

前頭側頭型認知症
 感情や行動に大きな変化が起こりやすく、社会的ルールが守れなくなることがあります。比較的若い年齢でも発症するケースがあります。

認知症が増加する背景と高齢者の心理


認知症が増加している理由


現在、日本では高齢化が急速に進んでおり、2025年には高齢者の3.5人に1人が認知症または軽度認知障害(MCI)と推計されています。

その背景には、以下のような社会的要因が挙げられます。

核家族化・単身世帯の増加
 周囲の変化に気づく人がいないため、異常に気づきにくい。

情報の格差や偏見
 「年のせい」と誤解されることが多く、早期受診が遅れる傾向があります。

高齢者の心理的な葛藤


認知症の兆候を感じても、多くの高齢者は次のような複雑な心境を抱えています。


不安と恐れ
 「もしかして認知症かも」と思っても、現実を受け入れたくない心理が働きます。

自己否定
 「家族に迷惑をかけたくない」「施設に入れられたくない」と考え、症状を隠そうとすることがあります。

孤立感
 周囲に相談できず、誰にも助けを求められないまま症状が進行するケースもあります。

介護者の立場から見る早期発見の重要性


結論:早期発見こそが最善のケアへの第一歩

介護者は、利用者の日々の変化に最も早く気づける存在です。小さな違和感を見逃さず、早期に対応することで、認知症の進行を緩やかにし、生活の質(QOL)を保つことができます。

その理由
・初期症状は見過ごされがち
 認知症の始まりは「加齢による物忘れ」と区別がつきにくく、見逃されやすいのです。

・日常に接しているからこそ気づける
 介護者は、本人の表情、会話、生活動作に変化が現れたときにすぐに気づける立場にあります。

実践的な対応策
・日々の変化を記録する
 会話の内容や行動パターンの変化をメモしておくことで、医師や家族と共有できます。

・医療受診のきっかけを作る
 「定期健康診断の一環」など、本人のプライドを傷つけない形で受診につなげましょう。
・尊厳を大切にした見守り
 本人が不快に感じないよう配慮しながら、さりげなくサポートすることが大切です。

技術と医療の進展:希望の光


最近では、次のような技術・医療の進化が進んでいます。


治療薬の開発


「レカネマブ(レケンビ)」「ドナネマブ(ケサンラ)」といった新薬が登場。


血液による簡易診断


富士レビオやシスメックスなどの企業が、認知症を早期診断できる血液検査を開発。

デジタル介護記録

見守りセンサーやAIカメラによって、早期の異変発見が可能に。


これらの進化を現場に取り入れることで、予測的・個別的なケアが可能になります。

介護現場で今起きていること(2025年現在)


・MCI(軽度認知障害)段階での相談件数の増加
・グループホームへの入居待機者が増加
・認知症の症状に応じた個別ケア計画の重要性が再認識
・働き手不足の中、テクノロジー導入(見守りシステム・AIケア記録)が進行
・認知症高齢者に対応するための専門職研修の強化

結論

介護者こそが“認知症との距離”を変えられる


認知症患者が増加の一途をたどる今、介護者としてできる最も重要なことは、「早期発見」と「悪化防止」の視点を日々のケアに取り入れることです。


そのためには、
・医療との連携
・家族との協力
・地域資源の活用
・技術の積極導入


を通じて、認知症になっても「その人らしく生きる」ことを支えていくことが求められます。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました