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老化は治せる
進行の8割は生活習慣に起因、
遺伝は2割
2025/06/30 05:00
日経速報ニュース

【この記事の内容】
『7割が知らない?老化が加速する“思い込み”とは?』
はじめに
転倒や入院、不眠やうつ状態などの出来事が引き金となって、身体機能や認知機能が急激に低下することがよくあります。
このような変化は、加齢という自然な流れ以上に、環境要因や生活習慣の影響が大きいと感じます。
老化は避けられないものだと思われがちですが、近年の研究ではコントロール可能な「病気の一種」として捉えられるようになってきました。
介護職として、これは希望を見出せる考え方です。
老化は「治せる」時代へ
介護者と高齢者の新たな理解
結論
老化は“病気”として向き合う時代が始まっている
老化はもはや「年を取る自然な流れ」ではなく、次の3つの観点から“治療可能”な対象となっています。
・老化は生活習慣で進行が早まる
・科学の進歩で細胞レベルの若返りが可能になりつつある
・日々の生活改善で進行を防ぐことができる
老化の8割は生活習慣次第
私たちの選択が未来を変える研究によれば、老化の原因は遺伝が2割、生活習慣が8割です。
つまり、どれだけ年齢を重ねても、生活の工夫によって老化を遅らせることができるのです。
たとえば、運動不足や偏った食生活、社会的な孤立は、老化を加速させる大きな要因です。
逆に、適度な運動や栄養バランスの取れた食事、地域とのつながりを持つことで、健康寿命を延ばすことが可能です。

治療としての老化対策
すでに始まっている未来医療
いま、欧米では老化そのものを対象とした臨床研究が進んでいます。
注目されるのは以下のような研究です。
セノリティクス:老化細胞を取り除くことで炎症や病気のリスクを減らす
メトホルミン:糖尿病薬を用いた長寿への応用
エピジェネティクス:細胞の遺伝情報の働きを“書き換えて”若返らせる技術
これらはすべて、かつてはSFのように思われていた技術です。
現場で実感する“生活習慣の力”
介護の最前線より90代の高齢者が週3回の軽運動と食生活改善に取り組んだ結果、筋力と認知機能が回復し、トイレ動作も自立できるようになったケースがあります。
「歳だから無理」と諦めかけていたその方は、今では「まだできる」と前向きに。
老化は決して一方通行ではないと気づかされます。

高齢者の心の変化
「もう遅い」から「まだ間に合う」へ
高齢者が変化を受け入れるには、心理的な支援も欠かせません。
・「どうせ治らない」と思い込む方には、正しい情報と丁寧な説明を
・「人に迷惑をかけたくない」と感じる方には、自立のための小さな成功体験を
・「生きがいがない」と悩む方には、地域活動や役割を提供
老化を“病気”として向き合うことで、こうした心の壁も少しずつ崩せるのです。
介護者の視点
老化の見方を変えることで支援も変わる現場ではまだ、「老化=終わり」とする固定観念が根強くあります。
また、医療と介護の連携不足、地域格差などの課題もあります。
だからこそ、介護者自身が「老化は予防・治療できる」という視点を持ち、エビデンスに基づいた支援方法を学ぶ必要があります。
家族の立場から
“無力感”から“伴走者”へ家族もまた、「何をしても無駄」と感じてしまいがちです。
しかし、介護職と連携しながら、食事や運動、外出をサポートすることで、老化の進行を抑えることは可能です。
家族は“できることがある存在”であり、“老化予防のパートナー”になれるのです。
地域の役割
“支援”から“共生”へ高齢者が役割を持って生きられる地域づくりが、老化を防ぐ力になります。
地域活動、健康づくりの教室、買い物支援、移動支援など、小さな取り組みが大きな変化につながります。
老化を“個人の問題”ではなく“社会全体で支えるべき課題”と捉えるべき時代です。

まとめ
老化は止められないが、変えられる老化は完全には避けられません。
しかし、生活習慣と科学の力でコントロール可能な病気と考えることができます。
私たち介護者にできることは、「歳だから仕方ない」と言うのではなく、「こうすれば変えられるかもしれない」と伝えること。
介護は、老いと戦うのではなく、“老いの中にある可能性を見つける仕事”なのです。
今後の取り組み
関わるすべての人ができること
高齢者:運動や食事の見直し、小さな生活習慣の改善
介護者:最新の知見の習得、心の支援、前向きな関わり
家族:日常的な声かけや習慣づくりのサポート
地域:役割を持てる場づくり、支援体制の整備



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