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障害者の就労、
オンラインで支援
福島の新興リスタが東北で拠点拡大
2025/08/08 02:00
日経速報ニュース

【この記事の内容】
『地方ではもう介護ができない?放置される高齢者支援の実態とは?』
はじめに
介護分野では「自立支援」という考え方がある
介護の現場では「自立支援」が基本方針とされています。
これは、高齢者の生活全般を手助けするのではなく、「できることを引き出し、継続させる」ことを目的とした支援です。
この考え方は、障害者就労支援とも重なります。
特に、リスタの取り組みは「できないことの補助」ではなく、「できる力の最大化」を目指す姿勢が特徴です。
介護現場でも、このような支援モデルをどのように活かせるのかを探っていきます。
リスタの就労支援とは?
その特徴と新しさ
福島県須賀川市のリスタ(RESTA)は、障害者の就職をサポートする「就労移行支援事業所」を運営しています。
最大の特徴は、すべての授業をオンラインで提供している点です。
利用者は自宅のパソコンから仮想空間の教室にアクセスし、次のようなスキルを学びます。
・WordやExcelなどの基本操作
・社会人としての伝達力やビジネスマナー
・自己理解を深める障害特性の講座
さらに、授業後の復習時間や模擬面接、自習コンテンツも用意されており、就職までのプロセスを一貫して支援しています。
オンライン形式によって、地域に関係なく利用できる点が高く評価されています。

この仕組みを介護現場にどう「転用」できるか?
◆「就労支援=職業訓練」ではなく「自己実現の支援」と捉える
介護の現場では、高齢者が社会とのつながりを失うことが大きな課題です。
リスタの「仮想空間での教育と活動支援」は、高齢者にとっても「生きがいの再発見」につながる手段となり得ます。
◆ ビジネス的な発想の転用
企業が従業員のリスキリング(学び直し)に投資するように、介護現場でも高齢者に対し「生涯学習」や「社会参加のための再教育」の機会を提供する視点が求められています。
介護分野への置き換え例
以下は、リスタの仕組みを高齢者支援に置き換えた例です。
オンライン就労支援→ 高齢者向けの趣味活動や学習プログラム(例:オンライン書道、歴史講座)
仮想教室・自習室→ デイサービスのバーチャル化(例:Zoomでの健康体操)
ITスキル教育→ タブレット活用やSNS操作の学習支援
個別指導→ 認知症や身体機能に合わせたカスタマイズ学習
地方拠点の展開→ 過疎地域でもオンラインで同じサービスを展開
なぜ今「オンライン支援」が必要なのか?
介護福祉業界が直面している課題は以下のとおりです。
・深刻な介護人材の不足
・2025年問題(後期高齢者の急増)
・過疎地域でのサービス格差
・認知症の増加による見守りニーズの増大
・在宅介護における家族負担の限界
こうした課題に対し、「オンライン支援」や「仮想空間による交流」は、物理的な制約を取り払う大きな可能性を持っています。

介護者・高齢者・家族・地域それぞれの視点で見る効果
◆介護者視点
・通所支援の回数を減らせることで、負担が軽くなる
・遠隔でも専門職と連携しやすくなる
◆高齢者本人視点
・新しい技術に触れることで「まだできる自分」を実感
・オンラインでの人とのつながりが孤立を防ぐ
◆家族視点
・離れて暮らす親の状況をデジタルで見守れる
・ICTを活用した介護参加がしやすくなる
◆地域視点
・サービスが不足しがちな地域でも支援の質を保てる
・地域包括ケアのICT化が進み、効率的な運用が可能になる
介護現場で起きていること
すでに、以下のような「オンライン活用」は介護現場に導入され始めています。
・認知症予防アプリによる脳トレ
・オンライン体操
・デジタルアートプログラム
・医師・薬剤師との遠隔相談
・ICTを用いたケア記録のクラウド管理
これらの取り組みは、「リスタ」のような支援モデルに通じる部分が多く、介護の質を上げつつ、効率化にも貢献しています。

結論
リスタの仕組みは、介護の「自立支援」の再構築にもつながる
リスタが示した「オンライン×仮想空間×ビジネス教育」という構造は、障害者支援にとどまらず、高齢者介護の新しい形にもつながる可能性があります。
これからの介護は、「できることを支える支援」へと変わっていく必要があります。
そのためには、オンライン技術を活用した仕組み作りがカギとなります。
今後、リスタのようなモデルを参考にしながら、介護現場でも支援の方法を再構築していくことが求められるでしょう。



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