帰省して驚いた…親の“危険サイン”に気づけない人が必ず後悔する現実とは?

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帰省時に親の状況を把握 

詰問はNG、

聞かなくてもわかることも

学んでお得

2025/12/05 05:00

日経速報ニュース

帰省時に親の状況を把握 詰問はNG、聞かなくてもわかることも - 日本経済新聞
離れて暮らす親が高齢になると、心配になるのは健康やお金のこと。早めに問題に気づければ、子の立場から支援できることも多い。年末年始の帰省は親と顔を合わせる貴重な機会。困っていることをさりげなく探ってみよう。少し前までは元気だった親も、年齢を重...

【この記事の内容】

電話では元気と言っていたのに…帰省で分かった親の異変とは?

はじめに

介護の世界には、利用者の言葉だけでなく、生活環境や行動の変化から状態を読み取る「気づきの介護」という考え方があります。

これは、本人が語らなくても“日常の小さな変化”から健康状態を察する方法で、ビジネスにおけるアナロジー思考に近いものです。

つまり、「表面に現れていない本質を、別の情報から推測する」という発想です。

この考え方は、離れて暮らす親の見守りにもそのまま応用できます。

たとえば、介護の現場では「体調どう?」と聞いても、3〜4割の人が本心を隠して「大丈夫」と答えることがあります。

しかし、歩く速さ、部屋の片づけ具合、薬の減り方などを観察すると、体調の変化にいち早く気づくことができます。

この視点を、帰省時の親の見守りに取り入れてみましょう。

帰省は「健康・生活・お金」を一度に確認できるチャンス

結論

年に数回の帰省は、普段の電話だけでは把握できない“リアルな情報”を確認できる重要な機会です。

理由

歩き方、部屋の状態、食事の様子、金銭管理といった生活の実態は、電話だけでは見えてきません。

実際に会うことで、変化に気づきやすくなります。

具体例

健康面では歩行速度の変化や聞き返しの回数、生活面では部屋の片づけ具合や郵便物の状態、そして経済面では書類の整理状況や財布の中身をチェックできます。

これらは、親が元気と言っていても見れば気づける“無言のサイン”です。

聞かなくても気づける健康チェックポイント

介護現場で重視されている観察項目は、一般家庭でも応用できます。

●歩行

・運動以前より歩くのが遅くなっていないか、立ち上がりに両手を使うようになっていないか、姿勢が変わっていないかを見ます。

●認知

・コミュニケーション同じ質問を繰り返す、遠くからの声に反応しない、対面では話がまとまりにくいといった変化がないか確認します。

●生活力(ADL・IADL)

冷蔵庫に古い食材が増える、薬の量が合わない、洗濯が後回しになるなどの変化は、生活力の低下を疑うポイントです。

●環境の乱れ

掃除ができていない、新聞が溜まる、室温管理がずれているなど、生活環境の変化も重要です。

これらは親が「大丈夫」と言っていても、現場では“注意すべき兆候”として扱います。

聞くより“見て理解する”方が親は安心する

結論

高齢者はプライドや遠慮から本音を話しにくく、直接質問されると身構えてしまうため、観察のほうが正確に状態を把握できます。

高齢者の心境

・迷惑をかけたくないという気持ち

・認知機能の低下を指摘されることへの不安

・お金の管理を疑われることへの抵抗感

こうした思いがあるため、ストレートな質問は“尋問”のように感じられてしまいます。

背景

年齢を重ねるほど健康

・つながり・収入の不安が増え、自己防衛の意識が強まります。

そのため、親の本音を引き出すには「安心できる空気」をつくることが前提になります。

会話の中で自然に聞けるポイント話しやすい話題から入る

出身地や先祖、昔の思い出、家の歴史、寺やお墓の話などは、高齢者が話しやすく、気持ちもほぐれやすいテーマです。

聞きたい情報に自然につなげる

・1日の生活リズム

・困りごとや不便な点

・親しい友人や連絡先

・緊急時にどこに連絡すべきか

・診察券・印鑑・マイナンバーの保管場所などは、雑談の流れで聞くほうがスムーズに進みます。

介護思考による整理

抽象化すると「安心が情報を引き出す」。

具体化すると「楽しい会話が本音につながる」。

介護現場でも、安心が生まれて初めて本音が引き出せるのと同じ構造です。

金銭面では“禁句”を避けることが信頼の第一歩

NGワード

お金はいくら?

通帳見せて

片付けて

さっきも言ったよ

などは禁句です。

理由

お金の管理は高齢者にとって自立の象徴です。

そこに踏み込むと、本人の尊厳が傷つき、「まだできる!」と反発が強くなるため、かえって情報を得にくくなります。

自然に財産情報を把握する方法

自分史ノートを渡す

人生の歩みを書く過程で、財産や手続きに関する情報も整理されます。

子どもが自分の分を先に書いて見せると、親も取り組みやすくなります。

小型金庫を設置する

通帳や保険証券などが自然にまとまり、盗難や紛失の防止にもなります。

実印や銀行印を子どもが預かる場合も、安心材料につながります。

地域資源を活用して“見守りの仕組み”をつくる

地域包括支援センターや民生委員、市町村の福祉窓口、サロンや体操教室などの通いの場は、家族の代わりに親の変化に気づいてくれる重要な存在です。

帰省時には家の周りを歩きながら施設の場所を確かめ、緊急連絡先や地域のルールをメモしておくと、安心の下地がつくれます。

介護現場の課題を“家庭版”に応用する

現場の課題は家庭にもそのまま当てはまります。

・状態変化を見逃すとリスクが増える

・家族間の情報共有不足で対応が遅れる

・金銭問題はトラブル後に判明することが多い

・孤立はリスクを大幅に高める

・必要書類がすぐ出ないと手続きが遅れる

これを家庭に転用すると、帰省で変化を早期にキャッチし、家族グループで共有し、ノートや金庫で財産を整理し、地域の見守り資源と連携し、書類の場所を把握しておくという行動につながります。

まとめ

観察・会話・仕組みで親の安心を支える

結論

離れて暮らす親の健康・生活・お金の不安は、観察、会話、そして地域資源の3つを組み合わせることで大きく軽減できます。

まとめ

・詰問せず「気づきの介護」を応用する

・健康状態の9割は観察で分かる

・金銭面は禁句を避け、仕組みで整理する 

・地域の支援を味方につける

・昔の話など“安心できる話題”から会話を始める

親の尊厳を守りながら必要な支援を整えることが、家族全体の安心につながります。

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