「75歳から医療費が●万円増える」あなたは本当に備えていますか?

介護

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窓口負担2割の75歳以上、

10月から外来上限上げ 

医療費改革の試金石

2025/09/04 11:15

日経速報ニュース

窓口負担2割の75歳以上、10月から外来上限上げ 医療費改革の試金石 - 日本経済新聞
75歳以上の約300万人の医療費負担が10月から上がる。窓口負担が2割の人を対象に3年前から実施してきた配慮措置が9月末で終わるからだ。団塊の世代が後期高齢者となり、医療費が膨らむ。現役世代の保険料抑制に向けた一段の改革の試金石となる。2割...

【この記事の内容】

医療費が月1万円に…介護者が今すぐ準備すべき対策とは?

はじめに

介護者として、この医療費改革にどう向き合うべきか?

自己決定支援」という介護の基本視点がヒントになる

介護の世界には「自己決定支援」という大切な考え方があります。

これは、介護される側が自分の生活や治療について、自分で選ぶ権利を尊重し、それを支えるという姿勢です。

この考え方を、75歳以上の医療費負担増加という問題に当てはめると、「医療費の変化を理解し、自分の生活設計の中で納得できる選択ができるよう支えること」が、介護者としての大事な役割になります。

単に「お金が増える」から困る、ではなく、「どうすれば安心して医療を受けられる環境を保てるか」を一緒に考えること。

それこそが、高齢者の尊厳と安心を守る道です。

【結論】

医療費負担の増加に対して、介護者は「経済」「精神」「制度」3つの軸での備えが必要です

【背景整理】なぜ今、医療費が上がるのか?

今回の負担増は、単純な制度変更ではありません。

日本全体の高齢化と、それに伴う医療費の膨張が背景にあります。

特に「一定の所得がある高齢者」には、より多くの医療費を負担してもらう流れになっています。

たとえば、これまで月8,000円で済んでいた外来医療費が、10月から1万円になる可能性があります。

年間で見ると24,000円の追加負担。

これは、年金だけで暮らす高齢者にとって、決して小さくない額です。

高齢者の見えない不安と、介護者が気づくべき視点負担増がもたらすのは、単なる金銭的な圧迫ではありません。

・限られた年金の中で、医療費という「削れない固定費」が増える

・「ちょっとくらい我慢しよう」という心理から、病院に行く頻度が減る

・その結果、病気の悪化 → 入院 → 要介護度の上昇という悪循環に陥る

この「我慢」が積み重なることで、介護者にもいずれ大きな影響が返ってきます。

まるで小さなひび割れが、後から大きな崩壊につながるように。

【視点別】課題と対応の整理

高齢者の視点

課題:医療費が生活費を圧迫し、受診を避ける傾向

対応:支出の見直しや、医療費控除などの制度利用を支援する

介護者の視点

課題:相談や付き添いの負担増加、精神的疲労

対応:ケアマネや地域支援機関と連携し、孤立しない環境づくり

家族の視点

課題:金銭的負担の分担や、役割の不透明さ

対応:家族間での定期的な話し合いによる共通理解の形成

地域の視点

課題:情報格差や、制度利用の壁

対応:地域包括支援センターや自治体による支援体制の強化医療費増に備えて

介護者が今からできる5つのこと

1. 高齢者の家計状況を一緒に見直す  

通帳を見ながら、固定費や無駄な支出(保険・サブスク)を整理しましょう。

必要があれば医療費控除の申請も検討します。

2. 使える制度を漏れなくチェックする  

高額療養費制度や各市町村の助成制度など、制度を知っていれば、出費を抑える選択肢も見えてきます。

3. 「病気になる前」の予防に目を向ける  

軽い運動や栄養改善で生活習慣病を防ぐことが、結果的に医療費削減につながります。

未病(みびょう)という考え方を取り入れましょう。

4. 家族・地域で情報をシェアする場をつくる  

1人で抱えるのではなく、家族や近隣の介護者同士でLINEグループや定例会をつくり、情報共有する仕組みを設けるのも有効です。

5. 保険の見直しで「ムダ」を減らす  

加入している民間保険を再確認し、カバー内容と保険料のバランスを見直すことで、医療費への備えに資金を回す余裕が生まれます。

介護の現場で起きている“静かな変化”

今回の改革は、一家庭だけでなく介護現場全体にも影響を及ぼしています。

以下のような変化が現場で起き始めています。

・医療費の増加で通院を控える高齢者が増え、要介護度が進行

・医療を我慢したことで、緊急搬送や長期入院が増加

・デイサービスや訪問看護のキャンセルが増えている

・ケアマネジャーへの相談件数が急増し、対応が追いつかない

・レンタル福祉用具の契約が見直され、生活の質が低下

こうした変化は、やがて地域全体に広がります。

今はまだ静かでも、やがて介護の現場に大きな負荷となって返ってくるのです。

制度改革の波を「ピンチ」ではなく「チャンス」に変えるには?

この医療費改革は、単に「お金がかかるようになった」という話ではありません。

それは、「どうすれば医療と介護が持続可能な形で続けられるのか?」という社会全体の問いかけでもあります。

ビジネスに例えるなら、資源が限られる中で最も投資効率の高いところに資源を再配分する意思決定が求められているともいえます。

介護者としても、限られた資源(時間・お金・人手)をどこにどう配分すべきか、戦略的な思考が必要な時代に入ってきました。

まとめ

これからの介護に必要な視点

・医療費の負担は今後も増える可能性が高い

・介護者に求められるのは、感情論ではなく具体的な備えと情報力

・「我慢させるケア」ではなく、「納得して選ばせるケア」へ

・制度・家計・予防・家族の連携という4つの柱を意識しよう

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